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電動ママチャリで「立ちこぎ」なし 長崎の男性が稲佐山登頂に成功

稲佐山登頂時の下川さん(左)

稲佐山登頂時の下川さん(左)

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 長崎市在住の男性が6月10日、電動アシスト付き自転車(ママチャリ型)で「立ちこぎなし稲佐山登頂」(標高333メートル)に成功した。

楽チャリの「切符」

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 登頂に成功した長崎市出身の下川俊介さんは高校1年生まで長崎で暮らした後、関東で約20年間生活。工業系の大学を卒業後、製造業に関わる設計や営業の仕事に従事した。その間、趣味でサイクリングを楽しんでいたが3年前に長崎に戻り、2年前から長崎でレンタルサイクル事業を始めることを目指して準備を進めてきた。現在、「観光客向け電動アシスト付き自転車のレンタルサイクル事業」を普及させるため、クラウドファンディングに挑戦している。

 出発時刻の10時30分、ホテルニュー長崎前で下川さんが出発の様子をビデオ撮影しようとしているところに男性が近づいてきた。「インターネットを見て面白そうな企画と思って見に来た」と話す男性は、普段仲間といろいろな場所を走っているという。

 「走って付いていくので、気にせず登ってほしい」という男性に下川さんは驚きながらも、応援者の出現に「ありがとう」と笑顔を見せた。

 天気は快晴。順調な滑り出しを見せたが、「立ちこぎなし」の証拠を記録するため後続の自転車に取り付けたビデオカメラが振動で動かなくなるトラブルが続出。予備のビデオカメラに切り替え、出発地点を稲佐山登山口に近い「平安社長崎斎場本館」(長崎市光町)前に変更して再出発した。

 下川さんは平安社前を出発して坂道を下り、もう一度登って稲佐山登山口の方向へ右折。くねくねと続く登山道の急な坂道を、電動アシストの力を借りながらゆっくりと登坂。一度も「立ちこぎ」することなく、後続の自転車を気にしながら山頂を目指した。ゴール直前では最初に出会った男性が待ち構え、下川さんに声援を送った。出発からテレビ塔がある山頂のゴールまで、所要時間は約25分だった。

 「途中ビデオのトラブルに見舞われたが、成功できてほっとした。登山口に入るとき、ついそのまま右折してしまった。本来は自転車を降りて横断歩道を渡るのがルール。自分が言うのは気が引けるが、交通ルールを守って楽しんでもらいたい」と下川さん。下川さんは記録した動画を長崎経済新聞編集部に提供。同編集部では未編集のまま、長崎経済新聞ユーチューブチャンネルで公開した。

 下川さんが利用したJR九州の「電動レンタサイクル 楽チャリ」は、長崎駅のほか「別府」「由布院」「熊本」「人吉」「鹿児島中央」「宮崎」の7駅で取り扱う。料金は2時間以内=500円、4時間以内=1,000円、4時間超過=1,500円(JR利用者は割り引きあり)。

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