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難病と闘う少女が描いた詩画が商品パッケージに-広島のハムメーカーとコラボ

幸夏涼さんのイラストが描かれた「福ウィンナー」のパッケージ

幸夏涼さんのイラストが描かれた「福ウィンナー」のパッケージ

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 自費出版サロンゆるり(長崎市栄町、TEL 095-828-1790)から発行されている詩画集「神様の贈りもの」が広島市の食品メーカー「福留ハム」の新シリーズのパッケージデザインに採用され、3月1日から始まった春のキャンペーンで全国販売されている。

福留ハムが商品化した「神様からの贈りもの」シリーズ

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 同書は佐世保市在住の幸夏涼さん(本名=柴田涼夏さん)が中学生のときに描いたもの。小学3年生のときに若年性小児リウマチと診断され、2年後に重症筋無力症も発症。闘病生活を送っていたころに描いた詩やイラストを目にした涼夏さんの祖父が、孫の生きる思いを本にしたいと奔走。なかなか快い返事をもらえない中、長崎市にある同サロンが出版に名乗り上げた。自分の命と正面から向き合った勇気と優しさなど、命のメッセージを伝える内容に口コミで評判が広がり、今では全国から注文が届くようになった。2008年の初出版から現在まで、すでに5回増刷している。

 昨年1月に同書と出合った福留ハムの中島修治社長が勇気と感動を受け、「難病と生きる涼夏さんの思いを少しでも伝えられる商品を作り全国へ広げたい」と奮起。半年かけて商品化し、「神様からの贈りもの」シリーズと命名した。本の中から2種類の詩画を選び、パッケージデザインに使用している。今年1月に広島で涼夏さんと対面した中島さんは、元気に振る舞う姿を見てとてもうれしく思い感銘を受けたという。

 同社の広報担当は「今回のキャンペーンの景品として詩画集も用意している。この本を通して一人でも多くの人に生きるという素晴らしさを感じてほしい」と話す。

 商品は、福ウィンナー(298円)、福ソーセージ(198円)、福コロッケ(198円)。長崎市内のスーパー約30カ所で販売する。販売エリアは関東から九州一円。

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