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全国に広がる「ヒマワリ応援リレー」-長崎の電車通り沿いで元気に発芽

発芽したヒマワリを見守る藤田さん

発芽したヒマワリを見守る藤田さん

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 ヒマワリの種を育てているのは美容室「びよんど」(長崎市元船町)店長の藤田つたえさん。4月下旬、藤田さんは自身が参加するブログのつながりを通じて、「ヒマワリ応援リレー」という活動があることを知った。

5月18日時点のヒマワリ(看板の右手に3本成長している)

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 ヒマワリ応援リレーは、ヒマワリが土壌の放射性物質を根から吸収する働きがあるといわれており、政府も被災地での栽培計画を進めていることから、被災地やその周辺へ種を送って地植えで育ててもらうことで土壌改良を進めようというもの。千葉県在住の主婦でハーブコーディネーターの「のりりん」さんが3月24日のブログで参加を呼び掛けたもので、参加表明した人にのりりんさんが種を送り、送られた人は次の人にまた種を送るというリレー活動。

 藤田さんの元へは秋田のブログ仲間から種が送られてきた。「誰でも参加できる素晴らしい運動。自分自身も子どもが東北で暮らしているので人ごとではない。千葉から始まった活動が秋田の仲間に中継されて私の元へ届いたことに感動している。ヒマワリはたくさんの種をつけるので、来年は本当の意味での『中継』ができそうで楽しみ」と話す藤田さん。藤田さん自身も全国の仲間などに向けてリレー活動の輪を広げている。

 今回植えた種は「大輪ヒマワリ」。日本で改良された品種で4月上旬から6月にかけて種をまき、開花までの日数は70~90日で、1メートル50センチ~2メートル程度の高さに成長するという。根の部分が放射性物質を吸収するため、原発避難区域などの高濃度汚染地区では花が終わった後は素手では触れず、廃棄物として適切に処理しなければならない。

 藤田さんは「本来、被災地へ種を送る活動だが、ヒマワリは大きな希望を感じさせてくれる元気な花。映画のタイトルじゃないけど、幸せの黄色いヒマワリが被災地はもちろん、全国で咲き誇る風景を想像すると楽しい」と笑顔を見せる。

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