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長崎市民がクリスマスを演出-県初カーボンオフセットの取り組みも

41団体607人が参加した昨年の長崎クリスマス・市民クリスマスページェント

41団体607人が参加した昨年の長崎クリスマス・市民クリスマスページェント

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 長崎の市民団体「アジェンダNOVAながさき」が12月22日・23日・24日、JR長崎駅前かもめ広場(長崎市尾上町)で「長崎クリスマス2011・市民クリスマスページェント」を開催する。

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 主に長崎市民がボランティアで取り組む同イベント。当日は、楽器演奏、歌、踊り、聖劇など、クリスマスらしいパフォーマンスを特設ステージで披露する。

 その昔、イエズス会の本部が置かれるなど、キリスト教布教の拠点となった長崎。クリスマスが似合う長崎の街を盛り上げようと、2005年から同会が同イベントを始めた。長崎の教会群が世界遺産暫定リストに掲載され注目を集めた2007年からは、かもめ広場で実施するようになり9団体が参加。年々参加団体が増え、昨年は41団体・607人が参加するまでに成長した。今年もすでに600人近くの参加申し込みがあるという。

 今年のキーワードは「愛・平和・自然との共生・復興支援」。会場には東日本大震災復興支援チャリティー募金箱を置き、「カーボン・オフセット」にも参加する。

 カーボン・オフセットとは、人のさまざまな活動に応じて排出される二酸化炭素(CO2)の量を計算して算出し、代わりの何かで埋め合わせし排出量をゼロに近づけるという取り組みのこと。23日には長崎県地球温暖化防止活動推進センターの説明ブースも開設。今回はイベントの参加者や観覧客の人数から総排出CO2を計算しそれに応じて同会が国内クレジットをプロバイダーから購入し、岩手県の川井製材工場で行われているCO2削減事業を支援する。カーボンオフセットに参加して実際にクレジットを購入するのは、長崎県内では初めての取り組みになるという。

 事務局の林田愼一郎さんは「長崎はキリスト教の文化が根付いていて、本物のクリスマスが似合う街。その場所でクリスマスのイベントを市民自らが作り上げることに大きな意味があると思う。今年は震災被害などさまざまな出来事があった。一年の最後に市民力でクリスマスを盛り上げるとともに、被災地支援にも協力したい」と話す。

 開催時間は10時~20時(22日は13時から)。初日は12時45分からオープニングセレモニーを予定。イベント参加方法はホームページで確認できる。

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