長崎在住の歌手が新曲「ばくだんはいらない」リリース-子どもの目線から戦争考える

ミュージックビデオのワンシーン

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 長崎市在住の歌手・果里(かりん)さんが5月7日、子どもの目線から戦争について考える新曲「ばくだんはいらない no more bombs」をダウンロード配信した。

ミュージックビデオのラストシーン

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 果里さんは1990年に長崎でバンド活動を始め、2年後に上京。大手プロダクションに所属し、歌手の仮歌(実際に歌う歌手が歌のイメージを知るために事前に歌を吹き込む仕事)やバックコーラスなどを務めた。1998年からアコースティックギターを始め、渋谷を中心にライブ活動を行いながら、1999年~2007年に7枚のアルバムをリリースした。2006年、長崎に帰郷してからは活動の中心を長崎に置く。昨年4月に発表したアルバム「ユウトソラ」に収録されている「重たい銃」は、戦死した果里さんの伯父をイメージして作られた曲で多くのメディアに取り上げられた。

 「長崎で生まれ育った私は小学生のころ、原爆の写真を見る度に『怖い』という印象ばかりが強かったように思う。いつの時代でも子どもたちは大人の行動に疑問を持ち、『悪い事をするとしかられるのに、大人はどうして危ないことをするのだろう?』と冷静な目で見つめている」と話す果里さん。78歳の人から聞いた子どものころの戦争体験談や、小学生から大人への疑問の訴えをニュースで見聞きしたことから、子ども目線で言葉をつづることをひらめいたという。

 ユーチューブで公開したミュージックビデオは、前回「重たい銃」のミュージックビデオを制作した映像作家の原田一平さんが担当。果里さんは「原田さんに素晴らしいアニメーションで表現していただいてうれしい。最後に宇宙の星が出てくるが、その星の並びは長崎に原爆が投下された1945年8月9日11時2分の配列になっている。全ての爆弾は要らないとの思いを次代に残せれば」と振り返る。

 ダウンロード配信は、「iTunes Store」「amazon mp3」「mora」などで扱う。

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