遊漁船「初丸」(長崎市茂木町)が9月6日、船内でオリジナルのタイラバユニット(仕掛け)の販売を始めた。
2022年に天草西海岸~長崎近海でマダイなどを狙う「タイラバ」や小型の金属製ルアーを使ったスーパーライトジギング(SLJ)のガイドをする遊漁船として開業した同船。「茂木の海の魅力を再発見し、地域活性につなげたい」と2024年3月から茂木港を拠点とする遊漁船に呼びかけて釣り大会を企画。今年4月に開催した第4回大会では遊漁船10隻・72人が参加する規模にまで拡大した。
年間を通じて「タイラバ」を中心にガイドを組み立てている同船。山下峰幸船長は「案内する海域にマッチするオリジナルの仕掛けをつくりたい」と考えていたところ、福祉事業所を運営する「Umglad(ウムグラッド)」(広島県広島市西区)とつながった。
同社が運営する就労継続支援B型事業所では「釣りをテーマにした福祉と地域貢献の融合」をテーマに昨年7月、タイラバブランド「ASWAK BAIT(アスワクベイト)」を立ち上げ、「釣れたら支払い」というユニークな販売システムを採用。工賃を利用者に還元することでやりがいを持って働ける仕組みづくりを目指してきた。遊漁船とのコラボは初の試みという同社の胡子良太社長は「もともと釣りが好きで、釣りと福祉をつなげたいという思いで事業を立ち上げた。釣果にこだわり、一つ一つ丁寧に仕上げているので手に取ってもらえるとうれしい」と話す。
販売するタイラバユニット(2組入り、600円)は5月から、さまざまな色や形状を乗船者に使ってもらいながらテストを重ね、トラブルが少ない2本バリの仕掛けに高波動でアピールの強いカーリー形状のネクタイを装着。さまざまなカラーをランダムで組み合わせたパッケージとなっている。
9月20日~24日は同船で取り扱うレスターファインのタイラバロッドとともに実釣会も予定する。
山下船長は「『迷ったらこれ』と薦められるアイテムに仕上がったのでは。障害者雇用の手助けにすると同時に売り上げを地域活性化に向けて取り組んでいる釣り大会の拡充につなげたい」と意気込む。