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長崎市議選、無所属新人がトップ当選 市長は戦後初の無投票

昨年の長崎くんち参加時の橋本さん

昨年の長崎くんち参加時の橋本さん

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 4月26日に投開票が行われた長崎市議会議員一般選挙は開票の結果、無所属で新人の行政書士・橋本剛さんがトップ当選した。

 統一地方選挙の一環として実施された同選挙は、定員40議席を現職と新人合わせて54人が争う激戦となり、有権者35万4203人のうち16万2105人が投票。投票率は45.77%で過去最低を更新した。

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 開票の結果、長崎市万屋町で行政書士事務所を営む無所属の新人・橋本剛さん(45)が6361票を獲得してトップ当選。2位となった自民党の現職・深堀義昭さん(70)の得票数4282票と2000票以上差が開く結果となった。今回の市議選では橋本さんを含め10人の新人候補が初当選。議席が大きく入れ替わった。

 同日投開票が予定されていた長崎市長選挙は現職の田上富久市長以外に候補者がなく、無投票で再選された。同市長の無投票再選は戦後初。

 橋本さんは1969(昭和44)年長崎市生まれ。高尾小学校、西浦上中学校、長崎北高校を経て早稲田大学政治経済学部に進学。在学中から地方自治に強い関心を持ち、インターンとして議員活動などに積極的に関わってきた。卒業後は農林水産省に入省し、食の輸出政策立ち上げなどの実務に直接関与。世界的な政治学の学府として知られる米国・ジョージタウン大学政策大学院に2年間留学した経験を持つ。その後、環境省に勤務した。

 民主党政権時代、2010年2月に行われた長崎県知事選挙で民主党の支援を受けて立候補。22万票以上を獲得したが、副知事を辞職して出馬した中村法道候補におよそ9万4000票差で敗れた。

 選挙後、橋本さんは地元長崎に残って地域貢献活動に専念することを決意。議員秘書などを務める傍ら、翌年に発生した東日本大震災の被災地から長崎市内に避難してきた人たちをサポートする「ソカイネットワーク」の共同代表や、長崎商工会議所青年部理事、夏祭りイベント「長崎夜市」実行委員、磨屋(とぎや)通り自治会、八幡町青年団などの主力メンバーとして幅広く活動してきた実績を持つ。2013年1月、行政書士試験に合格した後、同年4月に行政書士事務所を開設した。

 大きな支持基盤がない橋本さんの陣営には選挙のプロは一人もおらず、ひたすら地道な草の根運動に徹したという。「ともかく全てが手探り。自分でも結果に驚いている。後はしっかりと仕事をすることで応援してくれた皆さんの期待に応えたい」と橋本さん。