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長崎・思案橋近くに革靴・かばんの集配型修理専門店

修理中の杉谷さん

修理中の杉谷さん

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 長崎・思案橋近くに7月7日、革靴やかばんの集配型修理専門店「Frankie Works」(長崎市丸山町、TEL 095-895-5999)が開業した。

店内の様子

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 ショップマネジャー(店長)で修理を担当する杉谷仁司さんは、長崎市内で10年ほど革靴などの修理に携わってきた。「以前は靴の販売の仕事をしていた。しかし、手先を動かすことが大好きなので、修業させてもらい技術を習得した。今回は縁あって面白い人が集まり、かっこいい店を作ろうという話になった。実現したことが感無量」と振り返る。

 「かっこいい店」にするため外観も内部もデザイナーがブラウン系の落ち着いた雰囲気でまとめた。100年以上昔に使われていたアメリカ製のレジスターがアクセント。看板のデザインは長崎在住のピンストライパー・Dirty-Kさんが制作。ピンストライプとは60年ほど前にアメリカで生まれた車のボディーなどのカスタムペイント技法を指す。特殊な筆を使ってフリーハンドで曲線や直線を描くため、全く同じものを再現することはできない。世界中にたくさんの愛用者が存在し、多くのピンストライパーが活躍している。

 集配担当の大川康平さんは、オールディーズバンド「ロングテール」でギターを担当するミュージシャン。集配用のバイクには2013年11月から2カ月間、全国で1500台だけ限定生産された「リトルカブ・55周年スペシャル」のブラックを採用。1958(昭和33)年に発売された初代モデル「スーパーカブC100」誕生55周年を記念した特別仕様車で、通常より一回り小さい14インチタイヤが使われている。前・後輪ともリムが鮮やかな赤、ブレーキハブがくっきりした黒で塗装され、大川さんはコンパクトで丸みを帯びたリトルカブをさっそうと乗りこなす。

 「私自身は初めての仕事だが、長年営業している修理専門店は少なからずあり、一定数の常連さんもいる。荷物を持ち歩けない高齢者や修理したくても来店する時間がない人たち、今まで一度も修理をしたことがない人たちなど、たくさんのお客さまに喜んでもらえるはず」と自信を見せる。もう一人のスタッフ・垣本真紀さんも「ロングテール」のメンバー。営業や経理を担当する。

 杉谷さんは「これからは一人一人が自分のスタイルを選ぶ時代。コンセプトがはっきりしている店なので、お客さまの好みははっきり分かれるだろう。少しでも興味がある人は覗くだけでもいいので、店にも気軽に立ち寄ってほしい」とほほ笑む。

 料金は紳士靴のかかと交換が2,800円~(婦人靴は900円~)、つま先補修は1,800円~(同1,500円~、いずれも税別)。そのほかの修理や手入れにも応じるほか、かばんなど革製品全般の修理に対応する。

 営業時間は10時~20時(電話受け付け時間も同じ)。日曜定休。先着50人のオーダー客にオリジナルトートバッグを進呈する(なくなり次第終了)。

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