長崎のポップコーン専門店が「軍艦島ポップコーン」発売 一日限定カフェも

黒部有希さん(左は150グラム、右は80グラム)

黒部有希さん(左は150グラム、右は80グラム)

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 長崎のオリジナルポップコーン専門店「長崎の路地裏カフェ」(長崎市古川町、TEL 095-895-8997)が8月、軍艦島ポップコーンを発売した。9月6日には、同店2階のカフェでソラシドエアの一日限定カフェをオープンする。

10周年記念特製パンケーキ

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 長崎の地元料理「ちゃんぽん」味や島原の「具雑煮(ぐぞうに)」などユニークな長崎オリジナルポップコーンを提供する専門店として昨年5月にオープンした同店。当初は古い町家の1階部分だけを専門店にする計画だったが、リフォーム業者が明治時代の雰囲気が漂うはりや、今では入手が困難な当時の電線、がいしが2階部分に残っていることを発見したことから急きょ計画を変更。むき出しの梁(はり)を見せ、古い電線をつないだがいしをインテリアとして配置したカフェを2階に併設した。

 2006年10月~2009年4月、テレビ番組「るり色の砂時計」でナビゲーターを務めたこともある社長の藤原里奈さんは番組卒業後、将来進むべき道に迷い、当てもなく上京した。住むところが確保できなかった藤原さんは、バックパッカー生活を余儀なくされた時期もあるという。マッサージやアロマ、デザイン、モデルなど、東京でさまざまな仕事にチャレンジしながら、自分探しのために出掛けたスペインで「今まで見たことがない」ポップコーンに出合ったことが起業につながった。東京に帰った藤原さんは、友人や知人の協力を得て専門家のアドバイスを受けながら独学でオリジナルポップコーンの研究に没頭。2011年12月「オリーブポップコーン」(東京都台東区)を設立し、東京から千葉、神奈川、静岡、大阪、福岡と事業を拡大した。「自分自身が故郷・長崎を離れたからこそ、長崎の本当の良さが見えてきた。長崎にしかない独自のポップコーン専門店を作りたい」という藤原さんの思いが、故郷・長崎で別会社として起業するきっかけとなった。

 今年、長崎市内にある端島(通称=軍艦島)が世界文化遺産に登録されたことを記念して発売した軍艦島ポップコーン。同店のほか、高島港ターミナル(高島町)にある高島レインボーショップと、長崎を中心に書道を使ったパフォーマンスを披露する侍アーティスト「kira進之助」さんとの3者で共同開発した。高島は端島(軍艦島)から3キロほど北東方向にある島で、海水浴や磯釣りスポットなどで人気がある。

 石炭をイメージした黒いポップコーンは、竹墨と黒ごまの香ばしい風味が楽しめる。進之助さんは赤を基調にした高島限定バージョンと、黒を基調にした通常バージョンの2種類のパッケージをプロデュース。高島バージョンは高島レインボーショップで限定販売し、なくなり次第終了する。価格は、80グラム=540円、150グラム=1,080円。

 向井虹弥店長(23)は「価格が手ごろで話題性も高い。長崎土産に、ぜひどうぞ」と呼び掛ける。

 同店2階カフェでは9月6日、ソラシドエア(スカイネットアジア航空、宮崎市)が長崎-東京線就航10周年を記念した「1日だけのソラシドcafe」を限定オープン。事前に申し込んだ人から抽選で50組100人に「10周年記念特製パンケーキ」を進呈する(小学生以下は保護者同伴、45分入れ替え制、パンケーキ以外は有料)。

 希望者は今月31日までにソラシドエアのホームページにある申し込みフォームから必要事項を記入し、希望時間を選択。当選者には9月3日までにメールで返信する。

 カフェスタッフの黒部有希さんは「当店の人気メニュー・厚焼きパンケーキをぜひ多くの人に楽しんでもらいたい。スタッフ一同、お待ちしています」とほほ笑む。

 営業時間は10時~19時。

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