長崎のアナウンサーが小説刊行-「午前0時のラジオ局」、サイン会も

村山仁志さんが書き下ろした長編小説「午前0時のラジオ局」

村山仁志さんが書き下ろした長編小説「午前0時のラジオ局」

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 NBC・長崎放送(長崎市上町)のアナウンサー・村山仁志さんが書き下ろした長編小説「午前0時のラジオ局」(PHP文芸文庫)が7月10日、全国発売された。

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 村山さんは1968(昭和43)年、長崎生まれ。日本大学芸術学部を卒業して1992(平成4)年、長崎放送に入社。翌年から佐賀放送局でラジオ番組を担当し、軽妙な語り口で人気者に。1999年、長崎に戻ってからも主にラジオ番組を担当した。

 持ち前の文才を生かし脚本家、演出家としても活躍。かつての人気ラジオ番組「ラジDONサタデー、奥様と村山のドラマチックな昼下がり」の中で、ごうまなみさんとのコンビで「奥様!」「むらやま~」と呼び合う寸劇ドラマ「お茶の間劇場」の脚本は村山さんが主に書き下ろしていた。一昨年から今年3月までテレビ番組「あっ!ぷる」を担当。今年の春から再びラジオに復帰した。似顔絵が得意なことでも知られ、昨年は高浪慶太郎さんのアルバムに作詞家として参加している。

 村山さんは2009年、三井雷太のペンネームで小説「パラダイスロスト」を執筆。第1回メガミノベル大賞で金賞を受賞した。今回の作品は本名で執筆している。「ちいさいえりちゃん」「コンビニたそがれ堂」「カフェかもめ亭」などの作者として知られる児童文学作家の村山早紀さんは実姉。

 今回の小説について村山さんは「架空のラジオ局が舞台のファンタジー。入社2年目の男子アナがラジオ局に異動して深夜番組担当となり、不思議な人物や出来事に出会いながら成長する物語」と紹介。「ストーリーは全てフィクションだが、これまで経験してきたラジオ放送やスポーツ中継、災害報道、放送機材の描写など、現役の放送局員にしか書けない『空気感』は伝わると思う」とも。

 村山さんの誕生日でもある今月19日にはJR長崎駅・アミュプラザ長崎にあるメトロ書店本店(尾上町)で14時からサイン会が開かれる。対象となるのは書籍を購入した先着100人。

 本作の対象読者について村山さんは「私の作品は生と死がテーマになっているストーリーが多いが、今回の作品には特に『どんな命にも生きている意味があった(そうであってほしい)』という願いを込めた。心が疲れている人に読んでもらえれば」と話す。価格は756円。

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