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角煮おこわ「すいーとん」-長崎のホテル料理長、女性の意見取り入れ考案

長崎稲佐山名物「すいーとん」を手にする「長崎ホテル清風」総料理長の前川敬一さんとスタッフの藤崎紀子さん

長崎稲佐山名物「すいーとん」を手にする「長崎ホテル清風」総料理長の前川敬一さんとスタッフの藤崎紀子さん

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 長崎ホテル清風(長崎市大鳥町、TEL 095-861-8180)で1月初旬から販売されている角煮おこわ「すいーとん」が注目を集めている。

食べやすくカットされている「すいーとん」

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 おこわの上に角煮をトッピングした「すいーとん」は、長崎県産のSPF豚を材料に使用している。イタリアで肉料理にトマトを使っていることにヒントを得て、もともとくせのないSPF豚を地元産熟成トマトで煮込んだところ、箸で簡単に崩れるほど柔らかく脂身もあっさり味に仕上がった。おこわは豚の煮汁のうま味を県産の餅米に十分に含ませて蒸し上げている。名刺大の大きさで1個160グラムの同品は腹持ちが良く軽食の代わりにもなる。同ホテルの宿泊客に試食してもらうと、半数近くが土産に購入していくという。

 考案者は、同ホテル総料理長の前川敬一さん。厚生労働大臣が認定する「現代の名工」受賞者で、長崎を代表する料理人としても知られる。数年前から長崎のためになる新しい物産品の開発に取り組んでいた。

 昨年11月ごろから同ホテルの宿泊客や長崎市職員などに試食をしてもらい、特に女性からのアドバイスを参考に改良を重ねた。当初、1本で提供していたものを食べやすく2つにカットしたのも女性から寄せられたアイデア。ネーミングやパッケージデザインについても、同ホテルの女性スタッフの意見を参考にした。

 「今までにない味なのでとにかく食べてほしい。完全オリジナルの自信作」と前川さんは胸を張る。製造も、業者には頼まず、同ホテルの調理場で1日30本を手作りする。いずれ1日100本の製造体制を整える予定。当面、同ホテルの売店とホームページ(準備中)のみで販売する。

価格は1箱(2個入り)1,300円。

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