長崎のゲストハウス「かゞ みや」が1周年イベント-着物姿の女性50人集う

「仲間に支えてもらった1年」と感謝を述べる市原さん

「仲間に支えてもらった1年」と感謝を述べる市原さん

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 ゲストハウススタイルの宿とアンティーク着物レンタルを行っている「長崎かゞ みや」(長崎市本河内町、TEL 095-895-8250)が3月12日、ティア長崎銅座店(長崎市銅座町)で着物イベントを開催した。

リンギンベルズ・ロンドクラブのライブ。着物姿の女性で埋め尽くされた会場

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 当日は、着物ショーや九州を拠点に活躍するリンギンベルズ・ロンドクラブのライブなどが行われ、アンティーク着物を身にまとった約50人の女性が楽しんだ。

 昨年3月1日にオープンし1周年を迎えた同宿は日本家屋を使った小さなゲストハウスで、外国から訪れたバックパッカーの宿泊客が多い。ほかにも結婚式や披露宴向けに現代風にコーディネイトした着物をレンタルしたり、着物でまち歩きをするイベントを開いたりするなどユニークな試みを行っている。宿泊客が長崎観光を楽しむ際に着物をレンタルするサービスも行っており、女性客に人気がある。

 同宿のおかみ、市原ゆかりさんは「今日を迎えられたのはたくさんの仲間に支えてもらったから。この長崎が着物が似合うまちに育ってほしいというのが私の願い」と話す。

 イベントが開かれたのは東日本大震災発生の翌日。市原さんは心を痛めながらも、自分たちを支えてくれた仲間へ感謝の気持ちを伝えようと開催を決意。迷いながら参加した人も多く、島原市から参加した内藤結子さんは「キャンセルしようとも考えたが参加した。着物姿で会場へ向かう途中、年配の女性から『私たちが着ていた時代の着物の柄と同じで懐かしい』と声をかけられた。つらい映像が流れるなか少しでもほっとしてもらえたようで良かった」と振り返る。

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