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長崎で命を考える映画上映会-「僕のうしろに道はできる」など2本立て

映画「僕のうしろに道はできる」

映画「僕のうしろに道はできる」

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 石川県の特別支援学校教諭の山元加津子さんの活動を描いたドキュメンタリー映画「1/4の奇跡~本当のことだから~」「僕のうしろに道はできる」の上映会が10月20日、新興前メモリアルホール(長崎市興善町1)で開かれる。

「1/4の奇跡」の笹田雪絵さんと山元加津子さん

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 「1/4の奇跡」は、同校の生徒でMS(多発性硬化症)という病気に侵され亡くなった笹田雪絵さんと山元さんの交流を軸に、一人一人が大切な存在であることを訴える作品。「僕のうしろに道はできる」は、脳幹出血で倒れ植物状態になった「宮ぷー」こと宮田俊也さんの回復を信じて、同僚である山元さんが毎日病室に通い、サポートしている姿が紹介されている。病気で倒れる以前、宮田さんは山元さんの活動に共感し、さまざまな形で応援していた。

 「僕のうしろに道はできる」は長崎市初上映。植物状態といわれる病人にも意識があり、回復する可能性があり、伝えたい言葉や気持ちがたくさんある。作品では、山元さんが、ほとんど体を動かすことができない「宮ぷー」が目の周りの筋肉を自分の意志で動かせることに気付き、コミュニケーションをとる方法を工夫するなど、家族のように「宮ぷー」をサポートする。「宮ぷー」は意思伝達装置「レッツ・チャット」を使って自分の気持ちを伝えるだけでなく、車いすに乗って外出できるまでに回復した。

 当日は「僕のうしろに道はできる」の監督を務めた岩崎靖子さんが講演も行う。「障害があってもなくても、“植物状態”といわれる人でも、みんな大切な命、輝く命であることを伝えたいと。人と人は深く関わり合い、支え合って生きていて、お互いを輝かせ合うことができる存在なんだということを…。長崎は原爆が投下された街でもある。当日は命の尊さを一緒に考え、平和の気持ちがますます広がっていく一日にしたい。ぜひ足を運んでいただければ」と、岩崎さんは作品に込める思いを話す。

 料金は、大人=3,000円。小中高校生=1,500円。開場10時45分。「1/4の奇跡」上映=11時15分~、講演=14時~、「僕のうしろに道はできる」上映=15時40分~。問い合わせはコリンシステムズ・小林さん(TEL 080-5255-5884)まで。

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