長崎市中心部の中通り商店街六番街に昨年12月20日、天然石アクセサリーとレザークラフト専門店「KAKU craft」（長崎市諏訪町）がオープンした。

「KAKU craft」の外観

　高校生の頃から天然石に興味を持っていたという店主の郭（かく）麻那美さんは、天然石を扱う店で働くようになってから本格的に石に関する知識を習得したという。使う天然石の多くは、開店前の約1カ月半かけて郭さんが中国の広州と内モンゴルで買い付けてきた物。天然石を加工したアクセサリーのほか原石も販売する。

　郭さんは「南と北の両極端な場所で、気温差は40度以上ある。過酷な環境下だからこそ良質の天然石が採れる」と話す。郭さんによると、原石のワイヤワーク（ワイヤだけで加工したシンプルなアクセサリー）も人気があるという。「パワーストーンとして捉える人もいれば、鉱物として興味を持つ人もいる。石は奥が深くて興味が尽きない」とも。

　天然石アクセサリーのほかにも、牛のヌメ革を使って郭さんが手作りしたレザークラフト製品も販売する。インスタグラムやフェイスブックなどを通じ、オープン前から積極的に情報開示していたため、オープンと同時に数多くの注文が入ったという。「サンプルの意味も含めてあらかじめ作った製品を置きたいが、当面はオーダーメードのみ対応できる」と郭さん。

　同店のトイレは長崎市が推進する「まちぶらプロジェクト」認定事業の「おもてなしトイレ」に登録されており、誰でも利用できる。

　営業時間は11時～18時。月曜定休。