高浜八幡神社(長崎市高浜町)で9月22日、五穀豊穣(ほうじょう)と家内安全を願う奉納相撲が行われる秋季大祭が開催される。
江戸後期に「小湊」という力士によって勧進相撲発祥の地・大阪から伝えられたとされる同地区。地区の氏神を祭る高浜八幡神社の秋祭りの神事の一つとして奉納相撲が行われてきた。神事三十三番奉納相撲は地元の子どもたちが33番勝負で五穀豊穣と家内安全、疫病退散を願う。
その後、町の男衆が力士に扮(ふん)して相撲で真剣勝負する相撲行事を行う。相撲行事では選ばれた力自慢の男だけが土俵に上がり、同地区の男の晴れ舞台としてにぎわってきた。
今年は今月11日から土俵で相撲の稽古をスタート。初日は奉納相撲に参加する子ども5人が参加し、「ムカデすり足」などの稽古に2時間ほど汗を流した。
当日は11時ごろから子どもたちが中心となって笛や太鼓で祭りばやしを奏で、御神体を神社に迎え入れる「お下り」を行う。神社で神事が終わると相撲のほか甚句に合わせた相撲踊りや口伝えで受け継がれる三拍子を披露。その年に生まれた乳児を祝福する「赤ちゃんの土俵入り(泣き相撲)」を行う。赤ちゃんの土俵入りは1歳未満であれば誰でも受け入れる。当日12時~12時30分に受け付ける。
「越乃若」のしこ名を持ち、相撲行事で祭を盛り上げている松尾裕司さんは「200年以上にわたって受け継がれてきた地域の伝統を守るために工夫しながら続けているイベント。迫力ある取り組みを楽しんでほしい。ぜひ高浜地区の伝統行事を見に来てもらえれば」と呼びかける。
奉納相撲の開催時間は13時~。