カレーと肉の店｢マルシェのカレー屋さん｣（長崎市浜口町、TEL 080-7096-6839）が9月6日、浜口町にオープンした。運営は｢みはらマルシェ｣（三原町）。

黒白Wカレー

　席数は、カウンター5席、テーブル19席。昼はランチ専門店、夜はバルとして営業する。

　店主でシェフの浅田徹さんは、長崎の高校を卒業後、家業の飲食店を手伝う中で｢もっと料理の腕を磨きたい｣と大阪で修業。長崎に戻り料理店を開いたが、経営が分からずすぐに閉めた。料理の道をあきらめきれず経営も併せて修業しようと東京のレストランで働きながらシェフを務めていたが、東日本大震災の発生をきっかけに再び長崎に帰郷。「娘が生まれていたこともあり、料理を提供するだけではなく母親や子どもが来店して気軽に話せる場を作りたかった」と振り返る。

　自身のコンセプトに沿った店を成功させようと準備を重ね、新たに開いた「みはらマルシェ」を軌道に乗せたものの、「店が満席になるとうれしい反面、子どもが窮屈な思いをしているのではないか」と気になっていたという。コンセプトを守り、自分の料理を楽しみにしてくれるお客さんも大切にする方法はないかと考えていたところ、｢畳む店を引き継いでもらえないか｣と知人から相談を受け、新店のオープンを決めた。新店は、「本格的で日本人の好みに合うカレーなら日々の生活のなかに溶け込みやすいのではないか」（浅田さん）と、カレーと肉を軸にしたという。

　出店のために考案したメニューは3種類。20種類のスパイスを調合した「牛すじ肉黒カレー（980円）」、ひよこ豆をすりつぶしココナツミルクと調合した「野菜白カレー（980円）」、黒カレーと白カレーの両方を楽しめる「黒白Ｗカレー（1,300円）」を用意する。いずれもテークアウトでは200円引き。10月にはデリバリーでの提供も予定する。浅田さんは「『マルシェのカレー』として多くの人に存在を知られ、飲食を通して多くの人を元気にできれば」と意気込む。

　営業時間は、ランチ＝11時30分～15時、バル＝17時～22時（ラストオーダー）。日曜・祝日定休。