お好み焼き店「おこのみやき のとや」（長崎市中園町、TEL 095-808-0205）が7月26日、オープンした。

お好み焼き（中）にネギとチーズトッピング

　店主の松尾妃さんの父が幼い頃から作ってくれていたお好み焼きがおいしくて、「いつか店を開こうと話していた」という。5年ほど前、松尾さんの父が定年間際にして急逝し、その後、松尾さんは「いつか家族でしようと話していたお好み焼き店を実現したい」と、勤めていた銀行を退職し、開業を決意した。

　自宅1階にある3台分の駐車スペースをリフォームした同店。6席ほどの店内はパイプ椅子を並べ、「昔ながらのお好み焼き店」を彷彿（ほうふつ）させる「アットホームな雰囲気」に仕上げた。

　お好み焼きは松尾さんが幼い頃から慣れ親しんできた味を再現。薄く焼いた生地にキャベツや天かす、魚粉、黒かんぼこ（かまぼこ）、魚肉ソーセージをのせて焼き上げ、卵で仕上げた「お好み焼き」（中＝500円）を中心に、肉や麺、イカ、チーズ、ネギなどのトッピング（各100円）が選べる。ソースは甘口のお好み焼きソースと長崎では皿うどんソースとしても親しまれる辛口の「金蝶ソース」を用意。「肉モダン」（中＝700円）や「焼きそば」（大＝600円）などの定番メニューのほか、日替わりの鉄板焼メニューを提供する日もある。テイクアウトにも対応。

　「オープン以来、2～3歳の子どもを連れたファミリーから90歳以上のお年寄りまで、幅広い世代の人に来てもらっている。姉の協力でSNSで発信したことがきっかけで、県外からも訪れるお客さまもいる」と松尾さん。「子どもの頃に小学生が小遣い片手に立ち寄っていた手軽なお好み焼店の雰囲気の店を目指したい。気軽に立ち寄ってもらえれば」と呼びかける。

　営業時間は12時～18時。月曜定休（祝日の場合は火曜）。