立ち飲み「ちょこっとバー」が4周年-酒販店倉庫を改装、夫婦で切り盛り

店主の森山茂さん

店主の森山茂さん

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 長崎の森山酒店(長崎市賑町、TEL 095-822-4772)が運営する立ち飲み店「ちょこっとバー」が8月、4周年を迎えた。

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 森山酒店は1910(明治43)年に長崎市浦上町で創業し、1946(昭和21)年に長崎市築町に移転。2006年に現在の店舗に移転した。同所は以前、酒の倉庫として使っていた場所。ディスカウントや量販店に押されて酒販店の経営が厳しくなり、「いろいろ悩んだ末、以前の大きな店はテナントとして貸し出し、自分たちは倉庫に引っ越した」という。酒販店は今年で創業100年を迎えた。

築50年以上の倉庫の手前を酒販店、その奥の8坪の空間を立ち飲み店に改装した。「あの柱時計はゼンマイを巻けば今でも動く」という店主の森山茂さん(62)。倉庫はブロックと鉄骨の組み合わせでできており、その姿をそのまま生かしながらレトロな雰囲気に仕上げた。柱時計のある壁には、ジャズ好きの森山さんらしくジャズのLPジャケットがずらりと並ぶ。

夕方になると、あちらこちらから常連さんが集まりはじめ、自然と談笑が始まるという。「昨今の立ち飲み屋ブームで、最近は立ち飲み屋に足しげく通う女性客が増えた」と森山さん。

筆で描かれた趣のある看板は、後輩のデザイナーに作ってもらったもの。「看板は自分も気に入っていて評判も上々。ここは常連さんがほとんどで、毎日来ていただく人も多い。気に入ってもらった人が気が合う人を連れてくる。そうした人のリンクで店は支えられてきた」と振り返る。

「今の規模、今のスタンスが夫婦だけで回せる限界。毎日同じお客さんが何人も来てくれる商売なんて、今どきどれだけあるだろうか。商売を超えて家族のような雰囲気。毎日が楽しい」とほほ笑む森山さんは、今日も開店の準備を始める。

営業時間は17時~19時30分。日曜定休。

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