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長崎水辺の森公園で「大声絶叫大会」-市民100人が絶叫

「弟が生まれて良かった」と叫ぶ「チーム金川家」

「弟が生まれて良かった」と叫ぶ「チーム金川家」

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 水辺の森公園(長崎市常磐町)で11月3日、「元気印ながさき 大声絶叫大会」が開催され、約100人の市民が日ごろのストレスを発散すべく絶叫した。

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 長崎のボランティアグループ「長崎創造の会21」が毎年11月3日の文化の日に合わせて開いている同イベントは今年で7回目。今年は従来の個人戦に加え、3人1組での団体戦も初めて行われた。

 当日は晴天に恵まれ、水辺の森公園内に設けられた特設ステージ前には家族連れや若いカップル、隣で開催されていたウーマンズウォークラリーの参加者など多くの人たちが集まった。当日は、個人戦50人、団体戦16組が出場した。

 「チーム金川家」の金川佳奈さん(36)は長男の凌也くん(9)と次男の隼也くん(8カ月)を連れて出場。凌也くんの合図で「弟が生まれてよかった」と大声で叫んだ。凌也くんは個人戦子どもの部で「来年の運動会は1位になるぞ」と叫び、見事優勝を果たした。佳奈さんは「一昨年から3回連続出場している息子が初優勝できてうれしい。団体戦に出て、日ごろのストレスも十分に発散できた」と笑顔を見せる。

 「チームかしまし娘」の川原美紀さん(34)、松本記代美さん(34)、財津薫さん(29)らが「子育て最高」と叫び一斉にこぶしを上げると、会場に来ていた友人らから間髪入れずに「うそつけ」とお返しの声が上がり、会場は爆笑の渦に包まれた。

 大会の合間には「淵中学校吹奏楽部」や熟年ミュージシャンによる「中嶋バンド」の演奏も披露された。

 団体戦の優勝は「チームかしまし娘」が獲得し、表彰式で賞状と缶ビール1ケースずつを受け取った3人は満面の笑みを浮かべた。リーダーの川原さんは「子育ては本当に最高だと思うので腹の底から叫べた。うそはついてない」と笑う。

 同大会実行委員長の岩永和之さんは「長崎創造の会21は15年前に異業種交流を起点に長崎活性化を考えていこうという趣旨で発足したグループ。本大会が始まる2004年の前年には全国ニュースになった子どもの悲惨な事件で長崎全体が暗くなった。7年間続けてきて今では恒例行事となり、長崎の街を少しでも明るくする一翼を担えればうれしい」と話す。

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