2017年の長崎経済新聞年間PV（ページビュー）ランキング1位は、「長崎のふんどし専門店で『幸せすぎる勘違い』」の話題を伝える記事だった。

　店主のかのこゆりさんが店頭の「マイケルの池」を掃除するたびに「なにかキラキラするものが見える」と気付いたことから始まる勘違い。日を追うごとに増える物体に対して「まさかとは思うが、もしかして金？」と、かのこさんが写真をフェイスブックに投稿したところ、即座に「盆栽用の肥料だろう」という情報が多数寄せられ、かのこさんが池の近くに置いていた盆栽を確認して勘違いであることが判明した。かのこさんによると、記事が紹介された後に「マイケルの池」を見学する人がかなり増えたという。

　ランキングは1月1日から12月14日に配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 長崎のふんどし専門店で「幸せすぎる勘違い」 (10/2)
2. 長崎・グラバー園近くに「300円カレー」 観光バス運転手らに人気 (10/3)
3. 長崎の整体院の看板犬がフェルトで「再生」 「本物そっくり」、地元で話題に (6/26)
4. 長崎県内各地で「精霊流し」 爆竹の音とともに3500隻 (8/15)
5. 長崎の肉料理専門店に新メニュー「長崎和牛トルコライス」 オープン1周年記念で (2/1)

6. 長崎・富士見町に「人面ケーキ」 「でき上がりを見るのが怖い」と話題に (10/10)
7. 日本航空が都道府県シールを配布 長崎県は「旧野首教会」をデザイン (10/4)
8. 長崎の老舗洋菓子「尾曲がり猫パッケージ」が人気に 東急ハンズとコラボ (1/3)
9. 長崎の古着店がオープン5周年記念 店主が「ロック調仮装」で接客 (2/3)
10.長崎のボタン専門店が「メダカもあります」 一番人気は水槽付きメダカ (10/5)

　2位の「300円カレー」は、1位の記事の翌日に配信された記事。ともに現場はグラバー園近くにある。5位には上半期ランキング1位の「長崎和牛トルコライス」の記事がランクインした。

　今年の年間ランキングは4位と7位を除き、チェーン店などではない地元の店舗に関する話題が集まった。3位の「看板犬」や、6位の「人面ケーキ」、10位のメダカの記事などは、これらの記事をきっかけに、ほかのメディアでも取り上げられた。大手メディアでは見逃されそうな小さな話題にもアンテナを張りながら、「長崎経済新聞」独自の視点で今後も町の動向に注目したい。