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東高の写真部生徒が長崎港でしゅんせつ工事を見学 写真展向け撮影で

工事現場の撮影を行う長崎東高校写真部の生徒ら

工事現場の撮影を行う長崎東高校写真部の生徒ら

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 長崎東高校(長崎市立山5)の写真部の生徒が7月2日、長崎港で行なわれているしゅんせつ工事の見学会に参加した。

記念撮影する参加者

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 同校写真部は3月、諫早市で行われた写真展「高校生がみた土木の世界」に出展。写真展は来年3月までに長崎のみならず佐賀や大分など九州の他県でも開催することから、写真展に向けての作品づくりの一環として、写真展を企画・監修している長崎大学職員の「デミー博士」こと出水享さんが長崎らしさを感じさせる海の工事風景を切り取った作品をと見学会を企画。しゅんせつ工事を管轄する国土交通省九州地方整備局の協力で実現した。

 写真部の生徒5人は7時30分、常盤埠頭(ふとう)に集合。国土交通省の尾田忠さんから港の役割やしゅんせつ工事について説明を受けた後、迎えの船で長崎港口に架かる女神大橋の近くで作業を行うグラブしゅんせつ船・第22福丸に向かった。同船は日本最大級の55トン砕岩棒とグラブバケット、350トンのつり上げ能力を持つ大型クレーンを備える作業船で、砕岩としゅんせつ工事を行うことができる。

 しゅんせつ船に乗り移った生徒らは作業員の朝礼を見学。工事の責任者から船や工事についての説明を受けた後、工事で出る土砂を約2時間かけて西海市の港に運ぶ土運船の入れ替え作業を見学したり、施工管理システムの操作室を見学したりして、カメラを向けた。

 船で寝泊まりしながら工事に従事している作業員の食堂や居室がある居住区では、船での生活について説明を受けた。食堂では食事を担当する作業員が食材の買い出し事情や栄養バランスへの配慮などを説明。生徒らは聞き入っていた。

 2班に分かれて見学したシステム操作室とクレーン操作室のうちクレーン操作室では、オペレーターの内山庸介さんが計器を見せながら土砂を掘っている深さや位置などを説明。生徒らの目の前で土砂を土運船に積み込む様子を見せると、生徒らは歓声を上げた

 自由撮影時間では、生徒らが思い思いにシャッターを切った。記念撮影を行った後、朝方乗ってきた船に乗り移り、同船の周囲を回ってもらって撮影してから常盤埠頭に戻り、約2時間の見学会を終えた。生徒からは「船舶が安全に航行できるように陰でこのような工事が行われていることを初めて知った」「作業員が生き生きとした現場で撮りがいがあった」といった感想が聞かれた。

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