長崎のもざき恐竜パーク（長崎市野母町）でゴールデンウイークに合わせたイベントが行われる。

4月18日から展示が始まったアンモナイトと二枚貝の化石

　同施設のある野母崎地区では2010（平成22）年7月、長崎県内で初となる恐竜の化石が見つかった。2014（平成26）年には白亜紀後期に生息していたとされるティラノサウルス科大型種の歯の化石が日本で初めて発見されるなど、これまでに1300点以上の化石が見つかっている「化石の宝庫」であることから博物館を設置する計画が浮上。同町の水仙パークや体育館、野母崎文化センターなどがあった野母崎総合運動公園一帯を再整備して、長崎市恐竜博物館と一体となった同施設が2021年10月にオープンした。

　同館では180点以上の常設展示に加え、研究の様子をのぞき見ることができるオープンラボを設置。2011（平成23年）に同市北浦町で、これまで異なる時代に生息していたと考えられていたアンモナイトと二枚貝の化石が約8400万年前の同じ地層から見つかり話題となっていたことから、4月18日、これらの化石などの展示もスタート。5月3日からは期間限定で、1980（昭和55）年に西海市で発見された太平洋へ進出したカイギュウ（海棲哺乳類）としては最古のものとされる化石の展示も予定する。

　ゴールデンウイーク期間中の4月29日～5月7日は同施設全体で「謎解きクイズラリー」を開催。恐竜に関する5問の問題にスマートフォンで答えると、宿泊券や地元特産品などの景品が当たる抽選に参加できる。

　5月3日～5日は、野母崎文化センターで恐竜のカートで冒険できる「GOGO恐竜ランド」を展開。6日にはパーク内をガイドと散策できるウオークラリーを、7日にはモササウルスの歯の化石を探す化石発掘体験を行う。

　クイズラリーは参加無料。GOGO恐竜ランドは1回200円、ウオークラリーは大人（高校生以上）＝500円、子ども＝200円。化石発掘体験は1回1,000円。