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長崎でつばき油入りカステラ発売-五島の特産品を原料に

左から「胡蝶乃舞・五三焼き」「椿かすてら」「胡蝶乃舞・椿葉粉末入り」とセット用の箱(上)

左から「胡蝶乃舞・五三焼き」「椿かすてら」「胡蝶乃舞・椿葉粉末入り」とセット用の箱(上)

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 椿を原料とする化粧品を製造・販売する「舞椿本舗」(雲仙市、TEL 0957-77-4800)が10月初め、独自に開発した「椿油入りカステラ」を長崎市内の直売所などで発売した。

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 同社は日中医薬事業協同組合の指定を受け、長崎県五島の特産品である椿を原料とした食用、化粧品用、医療用、工業用の油を長年製造している老舗メーカー。年間約30トンのツバキの実が必要だが現在は供給量が不足しているため、1キロあたり500円前後でツバキの実の買い取りを呼び掛けている。化粧品「舞椿」は同社が製造し全国で販売しているブランド。中山幸男社長は「ツバキは自然界がくれた化粧の原点でもあり、飲むこともでき、抜群の殺菌効果がある。江戸時代の丸山遊女たちはオランダ商館に行くとき、毛じらみ対策のためにつばき油を持って行ったと文献にも紹介されている。1升(1.8リットル)のツバキの実から2合(0.36リットル)しか取れない貴重な天然の油をぜいたくに使ったカステラを世界で最初に作りたかった」と話す。

 商品は高級カステラの「五三焼き」「椿(つばき)の葉の抹茶入り」「椿かすてら」の3種類。いずれもサイズは0.75号で、価格は2,000円。商品名の「胡蝶乃舞」は織田信長ゆかりの寺院で重要文化財の京都・大徳寺黄梅院住職・小林太玄師の揮毫(きごう)によるもの。1975(昭和50)年に30代で同院住職に就任し、当意即妙な語り口と達筆な名僧として知られている。3種類の商品をセットにした外箱には実物のツバキのつぼみと葉が付いた切り枝が添えられ、挿し木にして育てることもできる。

 長崎市築町商店街にある舞椿直売所(築町、TEL 095-823-6885)などで販売する。

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